私は現在30代の社畜である。
職業柄、つねに貼りついたような笑顔と共に、毎日あくせくも楽しく働いている。
最近では、コロナ禍でマスク生活が当たり前となってきた。
口もとが見えない分、以前よりさらにスマイル大盛りで表情を作っている今日この頃である。。
そうなってくると気になる笑いシワ。
冬の乾燥のダブルパンチで、減りのはやい保湿クリーム。
何よりギョッとするのは、マスクを外して鏡を見たときである。
いやなあいつが顔を出す。そう、ほうれい線だ。
なんだかマスク生活をする前より深くなっている気がする。
ほうれい線の深さは、私の心にも深く傷をきざむのであった。
こうして私はまた静かにマスクをつけ直す。
コロナ対策なのか、ほうれい線いんぺい法なのか、私にはもう分からない。
だれかが言っていた。アイクリームをほうれい線に塗ると良いらしいよ。
かれこれ数年続けている、日課となったアイクリームの無駄使い。
消えてなくなれ?!と念を込めて注入している。
こうしてギッタギタのベッタベタがいっちょ完成である。
しかし、どれだけ労力を費やしても、また翌日には何事もなかったようにデビルは顔をだす。
こいつは小悪魔なんて可愛いもんじゃない。
ゴキブリ並みの生命力。あっぱれである。
有力な退治方法を、誰か教えてくれ。
こうして今日も私は、マスクの下でほうれい線デビルと共存しているのであった。
To be continued…